2020年02月04日

「夏の終わりの蜃気楼」 平川地一丁目

今回は平川地一丁目の「夏の終わりの蜃気楼」を紹介。

アルバム「海風は時を越えて」収録曲。

平川地一丁目の一番の名曲は何かと聞かれたら、この曲と答えるだろう。
それほどの名曲だ。

ただ、それまでの平川地一丁目とは少し雰囲気が異なる。

フォークを歌う彼らの歌には、「とうきょう」のような虚無感であったり、「桜の隠す別れ道」のように卒業の場面などを見ても、主人公や周りの人の姿がそこにあった。

もちろんこの楽曲にも人の姿はあるのだが、どこか虚ろで、現実感が無い。
暑い日の中で見た夢のような幻想のような世界だ。

そこで"あの日見た夢"を思い出す。
でもそれが遠い場所である現実にも気づいてしまう。

そこからは、どうしようもない虚無感に打ちひしがれて、過ぎていく日々にもがくこともできずにいる葛藤が見えてくる。

先ほど現実感が無いと書いたが、実際のところは当時のリアルな心境を描いているようにも感じる。
タイトルのような蜃気楼の雰囲気があるのにすごく言葉に重みを感じるのは、それが背景にあるのかもしれない。

多分こういう曲をもう一度作ろうと思ってもできないだろう。
その当時の心境と環境があったからこそ生まれた渾身の名曲。



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2018年03月13日

「サヨナラレター」 HOW MERRY MARRY

今回はHOW MERRY MARRYの「サヨナラレター」を紹介。

ミニアルバム「バイ マイ タウン」収録曲。

この曲はイントロの時点からギターの音色がとても耳に残る。

そこには哀愁や切なさといったものを感じるのだが、そんな言葉では語れないもっと深いものを感じることが出来る。
物語の陰とも言うべき感情を。

綴られた歌詞に耳を傾けてみると別れについて歌っていることはわかるのだが、言葉は断片的。
その言葉を滲み出すような感情を込めて歌う歌声とともに、上記の音色が支えることによって、物語の行間を埋める場面と感情が一気に襲ってくる。

特にサビの高ぶった感情には、聴いているだけで圧倒されてしまうほどだ。

メロディや歌声、音色とそれぞれが力を持っているだけでなく、それらが折り重なることでここまでの名曲へと昇華している。

「バイ マイ タウン」や「ノーザンライツ」といった存在感のある楽曲が並ぶミニアルバムの中でも、それらに負けない存在感を誇る楽曲だ。

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2017年12月12日

「八月のif」 Poppin'Party

今回はPoppin'Partyの「八月のif」を紹介。

シングル「Time Lapse」のカップリング曲。

忘れていた夏を思い出すような名バラード。

懐かしいメロディに、香澄と沙綾の絶妙なハーモニー、そしてコーラスの深みと広がり。
そのどれもが素晴らしいだけでなく、それらが重なり合ったときの力は想像を超えるもの。

久々にこんな真っ直ぐで純粋な王道のバラードを聴いたかもしれない。

ここまで疾走感ある楽曲が多かったこともあり、ここまで王道のバラードを持ってくるとは正直思わなかった。

それがここまでの仕上がりだったらもう言うことはなし。
上では書かなかったけど、この曲はピアノの譜面が素晴らしく、イントロから哀愁を漂わせ、サビでは心地良い距離感で支え、間奏やアウトロではまた存在感を示してくる。

ボーカルはギターとドラムの二人だが、この曲はこのピアノの音色があるからこそ活きる。
Poppin'Partyというバンドで作り上げた珠玉の名曲だ。

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2017年01月27日

「プロローグ」 ザ・ベイビースターズ

今回はザ・ベイビースターズの「プロローグ」を紹介。

シングル「World」収録曲。

春風が吹き抜けていく。

とはいえ、ただ暖かさを感じる楽曲というわけではない。

テンポは少し速めで、春風といってもさながら春一番という感じだろうか。

離れ離れになってしまった二人。
心はすっかり冷え切ってしまっているが、二人でいた日々を思い出しつつ、このままじゃダメだと自分を奮い立たせている姿が目に浮かぶ。

その想いを、冬の寒さから解き放つような暖かさを持った春風になぞらえて描いていることで、主人公の感情がまるで肌で感じられるような楽曲になっている。

「World」がなかなかインパクトある楽曲だったのでカップリングになってしまっているが、こういう楽曲がカップリングにあるというのも嬉しい。

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2016年06月16日

「願いは負けない星だから」 Happy Clover

今回はHappy Cloverの「願いは負けない星だから」を紹介。

シングル「明日でいいから」のカップリング曲。

不協和音が不安を煽るように始まる曲。
そこに光を灯すように歌が響き出す。

歌声の掛け合いが絆のように結び合い、サビでは全員で歌うことで想いの真っ直ぐさを示すように突き抜ける。
間奏のギターやドラマチックな演奏など、とにかく格好良い。

「明日でいいから」の和やかな楽曲とここまで正反対というのも面白い。

カップリングとしてはもちろんなのだが、そもそも「あんハピ!」の8話の挿入歌として使われた段階から驚かされた。
日常系の作品から唐突に戦闘シーンが始まり、この楽曲が流れてくるわけだから。

でも、恐らくこのシーンのために作られた楽曲と思われるので、その一体感はすごく、感動を覚えるくらいだった。

作品が作品なのでA面の楽曲としてはなかなか出せないだろうが、カップリングにこれだけの楽曲があるとなると、シングルを手に取らずにはいられない。

ちなみに作曲は元SURFACEの永谷たかおさん。
相変わらず格好良い楽曲を作ってくれる。

posted by micarosu at 23:25| Comment(0) | アーティスト:ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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