2020年02月04日

「夏の終わりの蜃気楼」 平川地一丁目

今回は平川地一丁目の「夏の終わりの蜃気楼」を紹介。

アルバム「海風は時を越えて」収録曲。

平川地一丁目の一番の名曲は何かと聞かれたら、この曲と答えるだろう。
それほどの名曲だ。

ただ、それまでの平川地一丁目とは少し雰囲気が異なる。

フォークを歌う彼らの歌には、「とうきょう」のような虚無感であったり、「桜の隠す別れ道」のように卒業の場面などを見ても、主人公や周りの人の姿がそこにあった。

もちろんこの楽曲にも人の姿はあるのだが、どこか虚ろで、現実感が無い。
暑い日の中で見た夢のような幻想のような世界だ。

そこで"あの日見た夢"を思い出す。
でもそれが遠い場所である現実にも気づいてしまう。

そこからは、どうしようもない虚無感に打ちひしがれて、過ぎていく日々にもがくこともできずにいる葛藤が見えてくる。

先ほど現実感が無いと書いたが、実際のところは当時のリアルな心境を描いているようにも感じる。
タイトルのような蜃気楼の雰囲気があるのにすごく言葉に重みを感じるのは、それが背景にあるのかもしれない。

多分こういう曲をもう一度作ろうと思ってもできないだろう。
その当時の心境と環境があったからこそ生まれた渾身の名曲。



posted by micarosu at 23:20| Comment(0) | アーティスト:ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。