2014年05月29日

「千年紀末に降る雪は」 キリンジ

今回はキリンジの「千年紀末に降る雪は」を紹介。

シングル「アルカディア」のカップリング曲。
後にアルバム「3」、ベストアルバム「KIRINJI 19982008 10th Anniversary Celebration」にも収録。

キリンジの中でも1、2を争うくらいメロディがきれいな一曲。
詩や曲の雰囲気から情景が浮かぶような演出はどことなく名曲「Drifter」にも繋がります。(実際ベストアルバムでは「千年紀末に降る雪は」の次に「Drifter」が収録されています)

そしてこの曲は歌詞を忘れてはいけない。
高樹さんが作詞なので、それだけでその描写や言葉の選び方が突出していることは想像つきますが、この詩はとにかく意味深。

早々に「恋人はサンタクロース」とか出てきただけで驚きですが、そのサンタクロースの哀れさを描く言葉にとにかくトゲがある。

全体的にそんなことに意味があるのか?という感じに問いかけているのだけど、そもそもそれを忠告しているの誰なのか?
My Old Friendという言葉と、柊の赤い実をあげようとしていることだけがわかるが、はっきりした関係性がわからず、色々と想像してしまう。

こういう言葉の欠片から想像させるような詩とそれを演出する意味深な空気感のあるサウンドを作らせたら、キリンジの右に出る者はいない。



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2014年05月22日

「砂の器」 ナスカ

今回はナスカの「砂の器」を紹介。

シングル「I LOVE YOU!」のカップリング曲。

存在感のあるバンドサウンドで鳴らされる混沌とした空気感。
今までのナスカの明るさや切なさとも違う、より大人びた音展開が印象的な楽曲。

最初聴いたときは正直ピンとこなかったが、二度、三度と聴くうちにその世界観が頭から離れなくなる中毒性を持っているという意味でも素晴らしい。

ナスカの幅はこんなところもあであるのかと感じさせた一曲でもあります。




p.s.
ここ数年動きの無かったナスカですが、楽曲提供の形で戻ってきてくれました。
オラシオン/白(CV:茅野愛衣)が昨日発売されましたので、よかったらこちらも注目してみてください。

エモーショナルなバンドサウンドと囁くような歌声が絶妙なバランスの上で成り立っている名曲です。

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2014年05月16日

「シチュエーション」 エスカーゴ

今回はエスカーゴの「シチュエーション」を紹介。

シングル「東京」のカップリング曲。

エスカーゴの中では数少ない野田さん作詞作曲のナンバー。

素朴で繊細。
その言葉がとてもよく似合う。

なかなか想いを伝えられない主人公の姿。
せっかくのシチュエーションもうまく生かせないもどかしさと、それを応援してあげたくなるような素朴さ。

野田さんの歌声も相まって、なんとも愛くるしい曲になっている。

山本さんの曲や存在感のある歌声はもちろん好きだけど、野田さんのこういった素朴さもエスカーゴの魅力の一つなんだよな。

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2014年05月13日

「デイドリーム」 オーノキヨフミ

今回はオーノキヨフミさんの「デイドリーム」を紹介。

アルバム「Country Map」収録曲。
先日発売されたベストアルバム「K O」にも収録。

シンプルが故に届く歌。
オーノさんの曲でここまでシンプルで、素が出た曲は珍しい。

旅立ちを綴る1番はアコギ一本だけで聴かせ、旅立った先で知った色と悩みを示すように、丁寧にバックを彩るバンドサウンドを聴かせる2番へと続く。

間奏では更に切なさを混ぜながら、最後のサビでそれでも今を見つめる姿が描かれている。

詩の展開のドラマ性、それを彩るサウンド構成、歌い上げるという表現がしっくりくるオーノさんの歌声。
完成されたと言ったら大げさかもしれないが、それほどまでに全てが一体となった名曲。

もはや素晴らしいという言葉しか出てこない。


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2014年05月09日

「記憶の恋人」 MILKRUN

今回はMIKRUNの「記憶の恋人」を紹介。

シングル「夜空へと」のカップリング曲。

イントロのギターの圧倒的なインパクト。
一音を聴いた瞬間に惹きこむ力を持った名曲中の名曲。

名曲たる所以はもちろんそれだけではない。

まずは詩。
忘れたくても忘れられない記憶の恋人への想いが綴られているのだが、この表現がとにかく情熱的なのだ。

「♪慰謝料はあなたの愛で まかなって」など、なかなか書ける詩ではない。

そして、情熱的を最大限に引き出すラテン調のサウンド。
この選択は文句のつけようがない。

そのサウンドの中で響き渡る歌声とコーラスのハーモニーがまた見事で、これにより情熱の中に儚さを映し出すという独特の世界観を生み出していることも見逃せない。

もはや完璧とも言える楽曲構成に、彼らのオリジナリティ。
それらが絡み合うこの曲を名曲と呼ばずに何と呼べばいい?


posted by micarosu at 23:33| Comment(0) | アーティスト:マ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする